◎樹齢200年超の天然秋田杉！
◎国内唯一の天然秋田杉の木桶！
◎今はもう伐採禁止！
◎超貴重な天然秋田杉で作った木桶で仕込む！


秋田の天然杉である「天然秋田杉（天杉）」で作った木桶、
それで仕込んだ酒「山本 天杉」。
「天然秋田杉」は、木曽ヒノキ、青森ヒバと並ぶ、
日本三大美林のひとつである。

それだけでも素晴らしいものであることは分かるが、
「天然秋田杉」は、その名の通り、
人の手を掛けず自然に育った「秋田杉」のこと。
人の手を掛けて育てられた人工の杉は
単に「秋田杉」と呼ばれ、「天然秋田杉」とは区別されてきた。

それだけ大切な存在であり、
薄い板を曲げて作られた伝統工芸品「曲げわっぱ」の材料として重宝され、
更には、豊臣秀吉が、伏見城建築や造船のため献上させていたほどで
並ぶもののない材質の高さを証明してきた。

その「天然秋田杉」、今では伐採禁止。
元々貴重な上、新たに伐れないとなって
以前の三倍にまで価格が高騰しているという。

なお、この「山本 天杉」の木桶に使われた秋田杉は、
原木が伐採禁止になった平成24（2012）年度より
遥か前に伐採されたものなんだそう。
後に板材に加工され、
長期間の天然乾燥を済ませ出番を待っていたわけだ。

こうして樹齢200年を超える “生” を全うした天杉は、
姿を変え、長い休眠期間を経てとうとう、
秋田の銘酒『山本』を仕込む木桶として新たな命を吹き込まれた。

では、でき上がったお酒「山本 天杉」に
木の香りがあるかというとそうではない。
杉樽に詰められた樽酒のような木の香りはないのでお間違いなく。

そう、あくまでも奥ゆかしい秋田美人。
ステンレスとは違い、内助の功で原料や微生物と関わり、目に見えぬ役割を果たす。

そのおかげか、綺麗な酒質と均整のとれた心地良い味わいを堪能できる。
ピーンと一本芯が通った、というか
何本ものしなやかな梁が通った屋台骨は、
『山本』ならではの“酸” に他ならないが、
やはり出しゃばらず、奥に控えたまま骨格を支えてくれている。

もはや二度と手にできない「天杉」。
だが、今、天杉で仕込んだ酒が呑めるという幸福。
それは守る人がいて、伝える人がいるから。
この木桶もきっと『山本』が今後も大事に守り、伝えていくのだろう。

翻って自分は、持続可能な世界のために
何かできることがあるだろうか。
柄にもなく、ふと思った……。
自然と蔵元・蔵人さんたちに感謝しながら飲みたい一本。

 

商品について