秋田県の山内杜氏組合の設立100周年を記念して仕込んだ限定酒

秋田県の杜氏は、山内杜氏（さんないとうじ）と呼ばれます。
元々は秋田県横手市（旧・山内村）出身の農家が、
冬場に杜氏として県内のあらゆる蔵で酒造りに携わってきたことが始まりです。

その後、山内杜氏の組合がちょうど100年前に設立されました。
そして、創立当初に使われていたのが「きょうかい1号酵母」です。
1号酵母は、1906（明治39）年に、
酒どころ・灘は『櫻正宗』の酒母より分離された最も伝統的な酵母ですが、
現在は頒布されていないため、現代の技術で今に蘇らせ醸したのが本作。

同じ「きょうかい1号酵母」とはいえ、
当時は食米で仕込んでおり、精米歩合は90〜95%の超低精白。
モロミは常温発酵だったため、発酵スピードも早く10日程度で搾っていたそうです。

それに対し、今回は秋田の新しい酒造好適米「百田（ひゃくでん）」を原料米に、
精米歩合50%の純米大吟醸スペック、モロミ日数は29日の低温発酵で仕込まれました。

今と昔でどれほど味わいに違いがあるんでしょうね。
タイムマシンがあったらぜひ飲み比べてみたいものですが、それは無理な話。
それでも、昔の ”造り” で活躍した「きょうかい1号酵母」を
現代の ”造り” で仕込んだお酒が飲める！
日本酒ファンにはたまらない滅多にない機会です。
ぜひご賞味いただければ幸いです。

当時（杜氏）に思いを馳せ、
秋田名物の「いぶりがっこ」でもかじりながら……
ってのもオツですね。
もちろん、おつまみ環境も当時とは違いますから、
チーズと合わせて「いぶりがっこチーズ」にしたり、
巻き寿司にしたり、刻んでポテトサラダに入れたり、
現代風にアレンジしてお楽しみください。
せば、レッツ ドリンク！

 

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