「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。
さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……
今週の晩酌酒
[発掘!山田錦35/45ブレンド3年貯蔵]五凛 純米大吟醸 720ml
磨き35/45%のブレンデッド極上酒!
奇跡の低価格にヒトシ困惑?!
「新入社員の皆さん、
ご入社おめでとうございます!」
同僚が誇らしげに
新入社員の前で挨拶をしている。
とりわけ景気が良いわけではないが、
会社の中長期的展望を考えれば、
若い人材の確保が不可欠なわけで。
とにかく、凛として元気ハツラツな
若手が入って、オイラの仕事まで
こなしてくれることを期待したい。
「何言ってんだバカタレ!」
ってなわけで、新入社員を囲んで花見だ。
皆んなは花見を済ませたかい?
私的な花見は「花泉3年にごり」の
おかげで大成功だったが、
都内の桜も臨界点を越えそうな勢い。
まだ間に合う。駆け込むなら今だ。
でもオイラ、新芽が出て緑がかった桜も好き。
清新な感じがして心洗われる。
さて、そんなことより、
水取派(みずとりは)を一大派閥にするため、
まだ酒を知らない若者を旨酒で懐柔せねば。
「極上酒を用意せよ!」
[発掘! 山田錦35/45ブレンド3年貯蔵]五凛 純米大吟醸 720ml
(ごりん 3ねんちょぞう)
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そもそも「五凛」とは何か。
日本酒を牽引してきた銘柄、あの「天狗舞」の
蔵元が『日本酒はおいしい』んだということを
多くの人に感じてもらいたい。
そんな強い想いから生まれた新ブランド。
ここで「五凛」三大コンセプトを斉唱。
・なめらかなのど越し
・旨い
・飲み飽きしない
明白&明瞭的、かつ明晰。
エチケット(ラベル)デザインも
凛としてセンス溢れる。
その上、今日開けるのは、
ワカゾーを唸らせて、黙らせる酒だ。
五凛は五凛でも、使用米は全量山田錦、
かつ3年貯蔵。磨き35%と45%の純米大吟醸酒を
ブレンドしたえげつないハイブリッド酒。
だって精米歩合35%の山田錦と言えば、「天狗舞」の
「有勧伯(ゆうかんぱく)15,000円税別(720ml」)」や
「吟こうぶり 10,000円税別(720ml」)の規格だ。
それらとも一部通ずるクラスタに分類される原料が
使用されているにもかかわらず
奇跡プライス2,000円税別(720ml)って……。
「新人諸君。かかってこんかいっ!」
と、若手相手に意気込んでも大人げない。
斜め上から紳士の余裕を見せつける。
「ほら、ツマミをお食べ」
「焼き鳥盛り合わせ(タレ)」
普段、焼き鳥正肉なら塩だが、今日はタレ一択。
なぜならこの3年貯蔵との相性が
背筋も凍る程良いからだ。
焼き鳥のタレに限らず、似たとこで
テリヤキソース。それを凌駕しそうな
アチェート・バルサミコ(バルサミコ酢)との相性。
例えば、バルサミコ酢にオリーブ油と塩・胡椒。
もしくはマヨくらいのドレスで済ませたサラダ
とも恐ろしく合う。
なので、焼き鳥(出店で買ってきた)に
バルサミコ酢と醤油やら砂糖やらで
自作したタレを追いがけして、
新人を虜にしてやろうという趣向。
メインの鶏さんのほかは、しし唐クン、
ミニマムトマトちゃんで脇を固める。
この最強布陣で迎えれば、
水取派に取り込まれるのは時間の問題だ。
「さあ、若人よ、大酒(たいしゅ)を抱け!」
この五凛 純大山田錦。3年間13℃でおねんね。
ワインセラーやワインカーヴのような環境で
ゆったりとまどろんでいた。
色はほのかに色付き、わずかにトロリとも。
かがた屋酒店の新人T君に勧められたけど、
果たしてどんな味わいなのか、期待と不安が
入り混じった高揚感でもう混沌と悶々。
だってもし、クセの強いお酒だったら、
耐性のない新入社員の加藤君は、
日本酒嫌いになってしまう可能性もあるじゃん。
「これぞ、ヒトシの取り越し苦労!」
すわ。穏やかながら葡萄やマスカットの
ような甘くみずみずしい香り。
ひと口で納得の美味さ。The濃醇旨口。
トレンドをおさえている。
否。元来、「天狗舞」は濃醇旨口が身上。
であるからして、この五凛は、
蔵元・車多酒造の真骨頂とも言える酒だ。
口に含むとナッティなフレイヴァーが漂う。
そう。ナッツやアーモンドの香ばしさが
絶妙なアクセントとなって飽きさせない。
そして、焼き鳥(タレ)との事件的な相性たるや……
「クセにナッティしまウマックス♪」
組み合わせの妙。出会いの妙。その面白さ。
だから、このお酒はあまり日本酒を
飲み慣れない人にこそ勧めたいって思う。
新人にエエカッコするのが目的だったけど、
心から喜んでくれたみたいだし、
酒好きとして思わぬ境地を垣間見た気がする。
最後に。
機会があれば、イタリアンとか、
地中海料理とも、このお酒で楽しんでみたい。
新たなマリアージュの世界に出会えそうな予感。
ほいじゃーね。
初心者にはまず冷やして。
温まるとまるで樽熟成されたブランデーを
思わせるトーンを奏でます。
ナッティ(ナッツ)な香りのアクセントが効いた
芳醇な味わいは、甘めのソースとの相性も抜群。
お酒だけで飲んでも、
食中酒としても飽きさせない、
実に蠱惑的(こわくてき)な一本です。
お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」のみ。
数に限りがあります。
お早目にご注文ください。
今週のつまみ
<焼き鳥盛り合わせ(タレ)>
チョコやミックスナッツも相性抜群で食前食後も大活躍
の五凛。あ、ネギ串(タレ)持ってくるの忘れた。不覚。
Fresh Foods(アトレ目黒B1F) と
パルマさんのカリー「シャプラ インディア」
プロフィール
水取 日土志
(みずとり ひとし)
38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。