「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

手取川 1994 純米大吟醸 23年貯蔵酒 720ml

手取川のシークレット・ヴィンテージ!
千変万化の23年貯蔵酒

「今、あなたが価値がないと切り捨てたものは、
この先、
あなたが向かっていく未来でもあるのよ」

いったい何の話だ?

TBSドラマ『逃げ恥』の最終回。
妙齢の女性(演:石田ゆり子)が
ヤングな女性に放ったセリフだ。

「自分がバカにしているものに自分が
なる。それってつらいんじゃないかな」

ヤングな女性が囚われている呪い。
それは、老いた女に価値はないという通念。
そう決めつけるステレオタイプ。

「そんな恐ろしい呪いからは、
さっさと逃げてしまいなさい」

カッコイイ。シビれた。

今回もまた『逃げ恥』の話だけど、
若い頃はぜーんぜん見なかったTVドラマ。
最近見まくっている。暇なのか?

違うんす。俳優の演技に圧倒されてる。
目が離せない。歳を重ねてやっと、
その素晴らしさに気付けた。←今ここ笑。

若いって、ただそれだけで素晴らしいけど、
若さゆえに気付けてなかったことって
きっとまだまだある。

歳をとるって素敵!
ほいでもって、年を経る素晴らしさは
人間に留まらないわけで。


「手取川 1994 純米大吟醸 23年貯蔵酒 720ml」
(てどりがわ 1994 じゅんまいだいぎんじょう)

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ヴィンテージ1994。ってことは、
いつも接客してくれる、かがた屋酒店の
新人の生誕年に仕込まれたお酒。

あいつがバブーって産声あげて、
今じゃあ毎晩きっと、仕事後にプハーって
酒飲んでるであろう今日までの23年間。
ずーーーっと密やかに眠ってたわけだ。

「僕と同い年なんですよー♪」
あいつの顔が浮かんでくる笑
彼の人生と重ねて考えると余計に感慨深い。

笑顔でそんなこと言われちゃって
もう買うしかなかった。たは。
けどやっぱこのお酒ってば凄いのよ。

あの加賀の銘酒「手取川」が
酒造好適米の帝王、山田錦を
45%の大きさになるまで磨いた
純米大吟醸酒。

というだけでもお値打ちなのに、
なんとアルコール13%という低アル古酒。
そんなの聞いたことない。

極めつけ。
古酒は古酒でも、
バブーからプハーの23年長期貯蔵!

それでまさかの4000円(税抜、720ml)。
センセーショナル! ファンタスティック!



見て見て! この琥珀色、アンバーの美しい液体。
アンバー・ハード(米・女優)も美しいがね。
清酒じゃなかなかお目にかかれない風格。
存在感ビリバリ!

実はこの古酒、「梅舞花(うまいか)」という
可愛らしい名前が付けられている。
(でも梅酒じゃないよ)

パッケージもまた可愛い。
コメ袋をイメージして作られたそうで、
酒の原料であるお米に対するリスペクトが
感じられる。

ま、オイラが可愛いとか言うとアレだけど、
モダンでシャレテルーゼ!

で、あるからして、
ペアの相手も負けてはいられないわけで。



「ショコラティエ・エリカのマ・ボンヌ」

元祖マダムの街。
シロガネーゼ発祥の地、東京・白金。

ショコラティエ・エリカは、
外苑西通り沿い。白金台にあって、
大人がうなるチョコを売っている
チョコレート専門店だ。

中でも有名なのがこのマ・ボンヌ(Ma Bonne)。
ミルクチョコの中にマシュマロとクルミが
散りばめられた逸品。

甘み苦み、複雑な味わいと楽しい食感で、
世の紳士淑女が虜になるという。

知人が抜群のタイミングで
このマ・ボンヌ(ミニ)をくれた。
ラッキー・エリカ!

舞台は整った。いざ実食!



ワイングラスに注ぎ、香りをまず鼻で味わう。
干した藁のようなかぐわしさに、
カラメルの甘く芳醇な熟成香のニュアンス。

で、ひと口。低アル原酒とはいえ、
熟成度合いからして、どっしりしたボディに
重い口当たりを想像していたが……

「なんだコレ?!」

軽やかで爽やか。
蜂蜜やかりんのような甘味が広がり
心地良い酸味と共にスーッと消え行く。

梅舞花は「リンゴ酸高生産性酵母」で
仕込まれているそう。

酸によるしっかりした骨格が、
低アル原酒にもかかわらず、長期熟成を
可能にしたのだろうと勝手に想像。

だって、長期熟成に向くワインなんかも
酸が豊富だし。

20年以上も前にそんな試みをしていて、
蔵人の意図通りに仕上がったというわけか。
驚き桃の木20世紀!

まさにこのお酒には
高級白ワインの雰囲気や味わいがある。
それ以上といっても過言ではない。

そしてついに、マ・ボンヌと合わす。
それにしても結構デカいマ・ボンヌ。
これでミニだっつーんだから。

でも、オイラに贈ってくれた人が、
一人で全部イケちゃうって言ってたけど本当。
軽い。甘過ぎない。いくらでもイケちゃう♪

ここに梅舞花を合わせると、
高級なコニャックやブランデーを思わせる
ロワイヤルな味わいに変化して、
しばし恍惚とする……。



折角、かがた屋酒店行ったので、
近くにある焼き菓子の名店「キュイソン ルカ」で
オランジェも買ってきた。

白金と西小山の“巨匠”を勝手にコラボの巻!

オランジェに合わせて飲むと
今度は熟成白ワインや貴腐ワインのような
ラグジュアリーな味わい。
これまたグンバツに合う。不思議。美味すぎ。

組み合わせるものによって
全く異なった表情を見せる梅舞花。

その千変万化の味わいは、
練れた大人の佇まいに、満島ひかりの演技が
同居したかのよう。最強じゃんか。梅舞花。

追伸:
ソーダで割って、レモン添えて
濃いめのハイボールちっくにしても美味いぜ!

ほいじゃーね!


手取川渾身の
シークレット・ヴィンテージ。

お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」にて。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

手取川 1994 純米大吟醸 23年貯蔵酒(梅舞花) 720ml(てどりがわ 1994 うまいか)

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今週のつまみ

<ショコラティエ・エリカのマ・ボンヌ>
手土産にも最適「Ma Bonne」。
訳すと「愛いやつ」とでも言うのかしらね。


ショコラティエ・エリカ
〒108-0071 東京都港区白金台4-6-43

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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