「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.2

手取川 純米吟醸 冬林檎

手取川 冬林檎×アップルパイ
「手取り足取りテレプシコーラ」



今週は勝手に「山岸 凉子」週間。

ども。一週間ぶりの。
水取 日土志(みずとり ひとし)38歳です。

寝る前は必ず本読みするオイラだが、
大体が愛読書。何度も読んでる本。
過程も結果も全部知ってるよ。

なんで新作読まないかって?
当たり前だ。眠れなくなる。

あと本の内容にもよるよね。
寝る前にふさわしいかどうかって。

だって寝る前にドラゴンボールなど
読み始めようものなら
ピッコロさん倒すまで眠れない。
その間お茶も飲む。トイレに立つ。レッドリボン軍。

で、今週は「山岸 凉子」パイセンの
近年の名作『舞姫 テレプシコーラ』を
同僚が、部下から借りたものを
又借りしたので読む。


ペプシなのかコーラなのか
よくわかんないテレプシコーラ。
と思ったら、ギリシャ神話の女神の名前。
一巻冒頭に挿絵と説明あり。

名作『アマデウス』同様、バレエが題材の漫画。
なんかちょーこわそー。
でも賞もとってる。手塚治虫文化賞マンガ大賞。
さすが先生。ゼッタイ面白いじゃん。

こんなの読みだしたら寝れなくなるって……。
だから平日はガマンのご法度コーラ。

で、やっと週末。ちょー夜長。
よろしく晩秋。ときめきトゥナイト!
明日は特に用事もないので寝れなくてモーマンタイ。

第一部の舞台は日本だけど、
バレエってことで気分は洋の西。
街の洋菓子店で買ったアップルパイが今夜のお供。
気分は既に貴婦人。じゃなくてプリマドンナ。

そしてアップルパイに合わすのは
もちろんアップルティー。

……ではない!

某劇画『美味しんぼ』でも
アップルパイにアップルティー。

「紅玉」っていう、生食するとすっぱーっい、
でも熱を通すことによって華開くりんご。
その紅玉で作ったアップルパイと、
皮で煮出したアップルティー。

そう。アップルにはアップル。
ペンパイナッポーアッポーパイ!
とか言ってないで、
今夜はアップルパイを日本酒で飲(や)る。
そしてその日本酒は……


ジャーーーーーーン♪
「手取川 純米吟醸 冬林檎」だ!

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日本酒なのに「冬林檎」。
冬で、りんご?
バーモントカレーにも入ってる。

しかしこの「冬林檎」、あなどるなかれ。
限定15本(かがた屋酒店での販売のみ)という
希少価値の高い日本酒。
しかも10ヶ月熟成というから
名前とは裏腹たくましい。楽しみ。

漫画の主人公・篠原 六花(しのはら ゆき。
登場時は小学生だから飲めない)に代わって
さっそく一口いただきます。

「甘酸っぱくて、しっとりジューシー!」

10ヶ月熟成と聞いて、
さぞマッチョなボディで攻めてくるかと思いきや
嬉しいパンチ。いや、嬉しいジュテ(※1)
※1……バレエで、片足を投げ出し、その方向へ軽く飛ぶこと。

「冬林檎」の名に恥じぬ
果実感と気高さを持っている。
甘いだけじゃない。
原種のりんごが持っていたであろう野性味がある。
まるで紅玉だ。

この「酸」にこそ
長期の熟成に耐えた強さがうかがえる。
練習に耐え抜く六花(ゆき)のように。

さあアップルパイとアッサンブレ!(※2)
※2……ジャンプして空中で脚を揃え、両足で着地する動作。

アップルパイは焼き菓子の名店
「CUISSON Lucca(キュイソン ルカ)」
で買ってきた。


このアップルパイ、土日しか売ってない。
売り切れ必至のため、焼き上がる頃合いの
昼12時に買ってくるという用意周到ぶり。

美しくもかわいらしいアップルパイ。
小ぶりだが、口の中でりんごが大爆発する。
そしてやっぱり紅玉を使ってる。
美味いアップルパイは紅玉に限るらしい。

さてさて、
パリサクのパイ生地を食み、
前歯でりんごをジャクっと削る感覚に
酔いしれつつ、
パイを飲み込む前に「冬林檎」で
パ・ドゥ・ドゥー!(※3)
※3……男女二人での踊りのこと

りんごとりんごが恋をして
100万UMAX(ウマックス)に達した。


ちょっと衝撃。
こんなにうまく合うとは思わなんだ。
「至福の時間。ピルエーーット!!」(※4)
※4……片足のつま先を軸に回転するステップ

テレプシコーラ×アップルパイ×冬林檎で
今宵は朝まで、パ・ドゥ・トロワ!(※5)
※5……三人での踊りのこと

ちょっと調子に乗って
バレエ用語多様しすぎ。紫吹 淳!

こんな風に秋の夜長を、、、
まあ、もう冬みたいに寒いけど、
読書でじっくり過ごすのも大人な週末だね。
漫画だけど。

P.S.
山岸 凉子先生ファンの皆様
そぐわない描写はご容赦ください。

※1 ジュテ:バレエで、片足を投げ出し、その方向へ軽く飛ぶこと。
※2 アッサンブレ:ジャンプして空中で脚を揃え、両足で着地する動作。
※3 パ・ドゥ・ドゥー:男女二人での踊りのこと
※4 ピルエット:片足のつま先を軸に回転するステップ
※5 パ・ドゥ・トロワ:三人での踊りのこと

ちょこっと「ふゆりんご」ばなし

昨年(2015年)12月に出来立てで販売された生酒のうち
四合瓶(720ml)×90本のみが、
火入れしてじっくり氷温熟成されました。
じっと冬を耐え抜き、春夏秋……そして約1年、ふた冬目を迎えた
「冬林檎」二年生こそ、今回、日土志が紹介したお酒です。



先日11/12(土)、13(日)に開催された日本酒イベント
『AOYAMA SAKE FLEA Vol.5』に、蔵元・手取川も出店。
この一年熟成の「冬林檎」が振る舞われました。
こちらで試飲&販売が行われたのを最後に、
お取り扱いは「かがた屋酒店」および、「Online Store かがた夜酒店」のみ。
イベントでも好評につき完売したこちらのお酒を特別販売いたします。


限定15本。
この機会が最後のチャンスです。お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

手取川 純米吟醸 冬林檎 720ml
(てどりがわ じゅんまいぎんじょう ふゆりんご)

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今週のつまみ

<CUISSON Lucca のアップルパイ>
アップルパイに日本酒って斬新。
ホットティーよろしく熱燗で合わせても良いかも。


焼き菓子専門店 CUISSON Lucca(キュイソン ルカ)
〒142-0062 東京都品川区小山5-25-10 平岡マンション1C
営業時間 10:00〜20:00/定休日 火曜日/URL http://cuisson-lucca.com/

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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