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かがた屋酒店の常連客で、
『今週の晩酌』を連載中の水取 日土志(みずとりひとし)が、
新企画を持ち込んできた。

『渡辺篤史の建もの探訪』(テレビ朝日)でおなじみ
俳優・渡辺篤史に憧れを抱いていたことから
勝手に蔵元探訪を始めた模様です。

さて、今回はどこに向かったのでしょうか……

水取日土志の蔵もの探訪 vol.01

Ohmine/大嶺酒造(山口県)

新企画!日土志の酒蔵訪問第1回は
新蔵を竣工したばかりの大嶺酒造(山口)へ



Ohmine,My Precious!!

オー、マーイン! マイ プレシャース!
「私の大事ぃーな! 大切ぅーな!」
言うとるわけやありまへん。
Ohmine = オーマイン!
じゃなくて
Ohmine = 大嶺(おおみね)

気を取り直して、
「オオミネ、マイ プレシャース!」
そう、オイラってば
「 Ohmine が超好きなんだぜ!」
と、こう言いたいわけなんでございますね。
……ところで、
Ohmineって何ですの?!

Ohmine(オオミネ)とは、
「大嶺酒造」が造っている日本酒銘柄のこと。



新酒/Ohmine 大嶺 2粒純米吟醸生 720ml


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「大嶺酒造」は、
江戸時代中期創業の老舗蔵ながら、
先々代で酒造りが潰えた清酒蔵で、
蔵を受け継いだ当代・秋山 剛士氏が
半世紀以上の休眠期間を経て、
2010年にリブートしたばかりの
復活蔵。

“地域資源と農業を軸に、
地域産業の創出を図る”
という高い志しのもと切られた
リスタートはしかし、懇意の酒蔵に
施設を間借りしての酒造りでした。

それから8年の試運転を経て、ついに
念願の自社蔵が完成し(2017年12月末)、
新蔵での本格的な酒造り再開を果たしました。

居ても立っても居られまへんな!
というわけで、
『水取日土志の蔵もの探訪』
記念すべき第1回は山口県の大嶺酒造に伺います!
(勝手に始まったようです)
(渡辺篤史の建もの探訪をマネてるようです)



新酒/Ohmine 大嶺 1粒純米大吟醸生 720ml


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おはようございます。
水取日土志です。

今日の蔵もの探訪は、
山口県美祢市(みねし)にあります清酒蔵、
大嶺酒造さんです。

美祢市は
日本最大級のカルスト台地「秋吉台」を
有することでも有名な場所です。



秋吉台国定公園

カルスト台地とは石灰石などの
岩石で構成された土地で、
雨水などの浸食によって鍾乳洞を形成します。

「秋吉台」には国の特別天然記念物に指定され
東洋一とも称される「秋芳洞(あきよしどう)」
をはじめ、450を超える鍾乳洞があるといいます。
あぁ〜〜地球規模の歴史的シンボルがある場所ですか。




実に雄大な景色ですね〜〜。
大嶺酒造さんから車で10分もかからないところに
こんな場所があるとはありがたい。


それでは、
早速拝見しましょう。




ほほぉ〜〜〜。
のどかな田園風景が広がる山間の町に
突如として白くスクエアな建ものが
浮かび上がります。

入り口には
「Ohmine Shuzou Co Ltd」
と書かれた石の看板が見えます。
こちらが大嶺酒造さんですね。
近代的で地酒蔵とは思えません。




建ものへ続く真白き道。
自分の卑しい心が試されるかのようで
歩くのが怖いくらいですね。
皆さんはどうですか?




玄関を見上げますと、
「Ohmine」を象徴する米粒のオブジェが
バーンと……米一粒ですから、
1grain(ワン・グレイン)、
純米大吟醸のデザインと一緒ですね。

では、
お邪魔します。




入り口を抜けるとすぐに
80年代パンク調のネオンがお出迎え。

1822 BORN
1955 DEAD
2010 REBORN
2018 AGAINST SAKE WORLD

大嶺酒造の略歴が分かります。
2010年、55年振りに復活を遂げたのち、
自社蔵での酒造りに8年もの歳月が
掛かっていますから……
「AGAINST SAKE WORLD」に
世界に打って出ようという強い意志、
意気込みが感じられます。

この手前を右へ行くとオフィス。
左手に進むとカフェがあるようです。
まずはオフィスを拝見しましょう。
お邪魔します。




社員の皆さんが自由闊達に議論されています。
かがた屋酒店のスタッフと同様、
皆さん、自社のオリジナルTシャツを
着てらっしゃいますね。羨ましい。

手前に積まれたグレーのケースがまたお洒落ですね〜。
海外にいるみたいですよ、ね?!
レゴのブロックでも詰まっていそうでね。
自由自在の間仕切りとしても機能しています。




2階へ上がったそこはレセプションルーム。
ヨーダが見守っています。
奥は社長室。




レセプションルームその2です。
開放感があってとっても素敵。
最初はアメリカのダイナーかと思いました。

そして、この方が蔵を再興した
秋山 剛士さんです。格好良い!
以前は海外で働かれていたそうです。
納得。




わっ!!
カウンターの下に大量のドル紙幣が
積まれていておじさんビックリ!
コレ、実はスツールなんだそうです。
あるんだ、こういうのが。
面白いね〜。ユーモアに溢れています。
どこから見つけてきたんでしょう。




トイレにもこんなユーモアが。
とっても素敵。

そして、オフィスを案内してもらった後は、
特別に醸造所も見学させていただきます。



原料処理室



発酵室



圧搾室

どちらもまるで宇宙船か、
秘密の地下施設にある各部屋への入口みたいで
ここは一体どこなんだろうという気になります。

お邪魔します。




中央に並んでいるのは醸造所専用のロングブーツ(長靴)。
外部の菌が侵入しないよう履き替えます。
ハンバーガーかアイスクリームのスツールに腰掛けて!




醸造所内は寒いので、
こんな格好良い防寒ジャケットまで貸していただきました。
シティユースとしても着れますよね。




ほほぉ〜〜〜。
酒母タンクが並んでいますが、
「Li」とか「Be」とか何でしょうか?

普通はタンクは数字の番号が付されていますが、
大嶺酒造さんは元素記号を使っているのだそうです。
よく見ると確かに奥から水平リーベとなっています。
ユニークですね〜〜〜。




はぁ〜〜〜〜。
こちらは醪(もろみ)を搾るヤブタ式の圧搾機ですね。
新しいしホワイト!
こんなモノにまでOhmineらしさを込めるとは
恐れ入ります。




ほほぉ〜〜〜。
搾ったお酒を入れる貯蔵タンクですか。
とてもお酒が入っているとは思えません。
こちらも番号ではなく元素記号で
タンクを区別しているんですねぇ。




Ohmineのインパクト抜群の
クリアーなプリント瓶を洗浄・乾燥。
瓶詰め準備オーケーですか?


最後はカフェを拝見しましょう。




最初の地点に戻って参りました。
カフェに
お邪魔します。




カフェの入口には大きな冷蔵庫に
Ohmineが綺麗に並んでいます。
Ohmineの直売所でもあるんですね。




なんという開放感でしょうか。
ありがたいね!




秋山さんが、
先程着せてもらった防寒ジャケットを着て カフェにいらしたお客様をもてなしています。
どうですか、この格好良さ。
清酒蔵ですよ?! ここ。ねぇ。




大嶺酒造の精神がこの言葉に表れていますよね。
では、
お邪魔します。




あ、ここもネオンが迎えてくれますね。




カフェですから、
美味しいコーヒーを入れてくれるんだ。
ありがたい。




もちろん、お酒も一杯から頼めます。




あーーーー、
戦闘員も飲みたいよなぁ。
いつも踏んだり蹴ったりで。




ほほ〜〜〜〜〜。
外から見るとL字型のね、
いわゆる曲り家といった雰囲気で
これは日本の伝統様式でもあるよね。

包み込まれるような空気があって
どこか落ち着くというかね。
ありがたいね。




ははぁ〜〜〜。
見てくださいこのカフェからの眺め。
外に広がる景色、
これは借景ですよね。




スタッフ募集の張り紙。
おじさんもね、こんな新蔵で働きたいね。

現在、お酒の直売は蔵の営業日なら
毎日やっているそうだけど
カフェ営業は週末のみなんだそうです。
気を付けてお越しください。




美味しいコーヒー、ごちそうさまでした。




そして最後に、
弁天池に連れていってもらいます。




別府厳島神社の境内から湧き出る
日本名水百選に選定された湧水。
これが仕込み水ですよ。
素晴らしいね。













大嶺酒造の秋山さん、
蔵人の皆さん、ありがとうございます!


お邪魔しました。


日土志が訪問した酒蔵のお酒

新酒/Ohmine 大嶺 1粒純米大吟醸生 720ml
 

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プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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